プリザーブドフラワーに携わるようになってから20年以上経ちました。
この20年でプリザーブドフラワーの品質は劇的に向上しています。
2000年頃に日本で売り出されたばかりのプリザーブドフラワーとは、ワイヤリングの方法も対処法も変わってきました。
今回は、そんな品質の向上著しいプリザーブドフラワーの梅雨時の湿気対策 最新事情についてお話していきます。
プリザーブドフラワーの性質と加工方法
プリザーブドフラワーの一番の敵・湿気!
品質が向上しても、この部分は変わりません。
なぜなら、プリザーブドフラワーは加工の過程で
生花に特殊な液を吸い上げさせています。
生花が水分を吸収する性質を利用した加工方法です。
加工された後も、空気中の湿気を吸収する性質は変えることができません。
湿気の多い日本では、梅雨時や秋の長雨の時期に
プリザーブドフラワーが湿気を吸収して、花びらが透けてくることがあります。
最新のプリザーブドフラワー湿気対策
私が色々試した結果、一番良かった方法は
プリザーブドフラワーを飾っている室内を エアコンで除湿することです。
プリザーブドフラワー発売当初は「乾燥剤を入れる」という方法を勧める方も多くいらっしゃいましたが
近年の、比較的湿気に強くなったプリザーブドには
乾燥剤は強すぎて花びらが割れてくる場合があります。
配送する2日間だけ乾燥剤を入れる、といったピンポイントな使い方は良いかもしれません。
空気が程よく除湿されていれば、湿気を吸収した「花びらの透け」は元に戻ります。
除湿しなくても、梅雨が明けて
カラリとした天候になれば元に戻ります。
急いで花びらの透けを直したい場合は、30cmくらい離れたところからドライヤーの風を当てるという方法もあります。
これも乾燥し過ぎになることがありますので
空調を除湿して、穏やかに花びらの余分な水分を抜くことが一番です。
20年以上、毎日プリザーブドフラワーに触れてきた経験に基づいた対処法です。
ぜひ、エアコン除湿で梅雨を乗り越えて
お花のある暮らしをお楽しみください。
プリザーブドフラワー 商品案内
執筆者
2023.6.11