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クラッチブーケの持ち方とデザイン

クラッチブーケとは

ここ数年、流行しているクラッチブーケ

そもそもクラッチブーケとはどんなものなのでしょうか?

ネットで「クラッチブーケ」を検索してみると、一番上に出てきた内容に
花の茎の部分を切りそろえてそのまま束ねただけのナチュラルなブーケ。
という記載がありました。

これは、私が20年以上前に、ウェディングブーケについて学んだ内容と異なります。

おそらく、ウェディングブーケの知識がないWEBライターの方が書いた内容で
長くウェディングフラワーに携わっているフローリストは違和感を覚え表記ではないかと思います。

私が学んできた内容をここではお伝えしていきます。

ウェディングブーケを作る方法は大きく分けると3つあります。

  1. ワイヤリング
  2. ブーケホルダー
  3. ナチュラルステム

ワイヤリングのウェディングブーケ

お花を短くカットして、1リン1リンにワイヤリング&テーピングの処理を施します。
いろいろなデザインのブーケを作れるというメリットがありますが
お花が保水できず、痛みやすく、高い技術が必要な手法です。

ブーケホルダー

ブライディという商品名で販売されている資材を使ってブーケを作る手法。
ブーケの持ち手に、吸水性のスポンジが入ったブライディを使うことで
保水できるため、ワイヤリングよりもお花が長持ちすることがメリットです。
ただし、出来上がりは重く、
慣れていない人が制作するとお花が抜けてくることがあります。

ナチュラルステム

ワイヤーやブーケホルダーを使用せず、自然な茎を生かした花束のようなブーケです。
生花の場合は、束ねる際に茎を折ってしまうことがあるため難易度が非常に高いです。
アーティフィシャルフラワー(造花)のクラッチブーケは、初心者でも手軽に作れます。
この、「ナチュラルステム」という手法のブーケ全般が、誤って「クラッチブーケ」として認識されているようです。
ナチュラルステムのブーケには、持ち方により大きく分けると2つあります。

    ブーケの持ち方

  1. クラッチブーケ
  2. 「握る」「しっかりつかむ」という意味のクラッチ。
    身体の正面でブーケをしっかり握って持つデザインです。

    身体の正面で持つことを想定したブーケなので、
    長さを出して花嫁様のお顔や
    美しいデコルテ部分、ウェディングドレスの上半身の装飾を隠さないように四方見のオールラウンドで、コンパクトなデザインに仕上げます。
    クラッチブーケ 手作り

  3. アームブーケ
  4. 「腕」という意味のアーム。
    二の腕に もたせかけ、身体の片側で持つデザインのブーケをアームブーケと呼びます。

    腕の部分を使ってブーケを持つので
    ある程度の長さを出して、ボリュームのあるデザインに仕上げます。
    アームブーケ

この「クラッチブーケ」と「アームブーケ」が混同されて広まっているため
大きな「アームブーケ」を「クラッチブーケ」風に体の中心で持ってしまって
ウェディングドレスの胸元の美しい刺繍が隠れてしまったり

「アームブーケ」の予定が、長さの足りない小さいブーケをが届いてしまって中途半端なサイズになってしまったということがあるようです。

もしかしたら、20年以上前に私が習った知識が誤っている可能性もゼロではありませんが
おそらくそんなことではなく

ネット社会の弊害で
知識のない人が書いたネット記事が検索上位に上がり、
それを読んだ方が
そのまま信じて広まってしまい
「クラッチブーケとは」ということが
誤って認識されているだと予測しています。

一生に一度の大切なご結婚式で持つウェディングブーケなので、
ご新婦様にとって良いものをご提供できるように
どれが一番適切なのか、しっかりとお伝えしていきたいと考えています。
ご不明点などございましたら、いつでもお問い合わせくださいませ。

    リリーオブザバレイ
       橋本

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column

2022.10.2

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